皆さん、いつも本ブログをお読みいただきありがとうございます。
今回は私がコンビニにすら入店できなかった時のお話です。
今でこそ、お店に入って普通に買い物ができるまでに自臭症が回復したのですが、以前はそれができませんでした。
自分の臭いに悩んでいる方であれば、もしかしたら同じような経験があるかもしれません。
今まで何の支障もなくできていたことができなくなるというのはとても辛いです。
当時のことを振り返りながら、皆さんと少しでも苦しさを共有できれば幸いです。
ちょうど10年前の5月
今から10年前の2014年5月のある日のこと。
当時大学生の私は、いつものように授業を受けるため教室にいたのですが、教室の話し声が自分の臭い(におい)に関する悪口に聞こえるくらい自臭症が悪化していました。
「この部屋なんか臭くない?」
「あそこにいる人から臭わない?」
「あんなに臭い人に初めて会った」
等の内容です。
さらに、教室の窓を開けるときに、
「めっちゃ変な臭いがするから窓開けるわ」
とも聞こえました。
もしかしたら幻聴だったのかもしれませんが、私はこの世の終わりのように落ち込みました。
授業が終わると逃げるように家へ帰り、一人で泣きました。
もう生きている心地がしないし、第一自分というものを周囲の人に否定された感じがして悲しかったのを今でも覚えています。
この日からしばらく大学を休学することになるのでした。
家に引きこもる
休学開始後、しばらく家に引きこもる生活が続きます。
誰かとすれ違う時に臭いと言われないか、また鼻をすすられたり咳ばらいをされないか不安だったためです。
それに臭いを気にしすぎたことにより精神が疲弊し、ずっと寝転んでいたかったというのもありました。
他人に会わなければ、何も言われることはありません。
しかし、引きこもり生活に入った子どもを親は何とかしたいと思っていたようで、少しで良いから外へ出て太陽の光を浴びてほしいと言われました。
ということで、休学開始から1カ月後、外へ出るリハビリ生活が始まりました。
人がいる場所へ近づけない
リハビリ生活が始まったのですが、順風満帆とは行きませんでした。
散歩途中、親がコンビニへ行きたいと言いました。
そこでコンビニに入ろうとすると、お客さんとすれ違いました。
その際、不安がしていたことが起こりました。
最も警戒していた鼻すすりです。
やっぱり自分って臭いのかと絶望し、その場で泣いてしましました。
横にいた親が全然臭っていないよとすぐフォローしてくれたのですが、結局コンビニに入店することができませんでした。
とにかく辛かったです。
現在は少し回復
その後、何度も親に連れられてコンビニへ行きましたが、入店することはできませんでした。
その度に親は、あなたは臭っていないし、あなたのせいで相手は鼻すすりをしているわけではないと励ましてくれました。
こんなことが3か月続きました。
しかし、回復の兆しが見えます。
ついにコンビニに入店することができたのです!
商品こそ買えませんでしたが、自分としてはかなりの進歩。
自臭症の影響で引きこもってしまうと、何十年もその状態が続いてしまうということを聞いたことがあるので、相当はやいと思います。
相変わらず、鼻すすりをされると落ち込むのは変わりませんが・・・
現在は人の反応が気になるものの、買い物もできるようになりました。
親の必死の介護のおかげです。
感謝してもしきれないです。
この時、自臭症の改善には他人の力が必要だということに気が付きました。
まだまだ自臭症は回復途上ですが、日々感謝を忘れずに生活していきたいと思っています。
また、自臭症の方の症状が少しでも回復されることを心から祈っております。
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