口臭外来に行くのは恥ずかしい?
皆さん、いつも本ブログをお読みいただきありがとうございます。
今回のテーマは、ずばり口臭外来についてです。
「口臭が気になって仕方がないから、一度口臭外来に行ってみようかな?
でも、口臭で悩んでいることを話すのは恥ずかしいし、行くのを躊躇ってしまうな。」
このように思われている読者の方が、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
確かに口臭のことを他人に話すのって気が引けますよね!
それに口臭外来と言っても、虫歯の治療などをされる患者さんも来ているので、その人たちに口臭で悩んでいることがばれたら嫌っていうのもあります。
私も最初はそうでした!
ただ、何回か口臭外来へ行くと、意外と口臭外来を受診されている人が多いことに気が付きます。
口臭に悩んでいるのは、自分だけではなかったんだと安心さえするかもしれません。
先生も、親身になって話を聞いてくれたり、丁寧に検査をしてくれます。(私が通院している主治医が良い方というのもありますが。)
そして、口臭外来以外の患者さんも、ここの歯医者には口臭外来が併設されているということを恐らく知っているようで、全然気にしていない感じです。
最初は勇気がいるかと思いますが、口臭外来受診を検討していただければ幸いです!
口臭外来ではどんな検査をするの?
続いて、口臭外来で実施される検査についてご紹介します。
1.口腔内検診
歯医者に行くと必ずと言って良いほどあるのが、口腔内検診。
口臭外来でも口腔内に虫歯や歯周病等がないかをチェックしてくれます。
虫歯菌や歯周病菌は悪臭なガスを発生させるため、口臭治療においてそれらの菌を極力減らすことが重要なのだそうです。
診断結果によっては、今後治療していくことになるかと思います。
2.口臭ガスの測定
ここでは、口臭の原因となる3大ガスである「硫化水素」、「メチルメルカプタン」、「ジメチルサルファイド」を機械を用いて測定します。
ちなみに、
「硫化水素」は腐った卵
「メチルメルカプタン」は腐ったタマネギ
「ジメチルサルファイド」は腐った腐ったキャベツ
のような臭いがするそうです。
それでは、測定方法を軽くお話いたします。
測定装置から出る細長い筒状の棒を口に加えます。
数十秒間口に加えたままの状態を維持します。
その後、医師から棒を外すよう指示がありますので、棒を取ります。
少し時間が経つと結果が出ますので医師から説明を受けることになると思います。
なお、測定値の見方につきましては、医師から詳細な説明があるかと思いますので割愛いたします。
3.自分が作り出せる最悪レベルの口臭を測定
題名を見て、そんなことできるの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
私も話を聞いた時、耳を疑いました。
ただ、今の科学の力ではできるそうなのです。
口臭を引き起こす細菌の動きを強制的に活発化させることで、最悪レベルの口臭を再現できるのだとか!?
科学の力ってすごいですね!!!
では測定方法を軽く。
医師から渡された尿素溶液を口に含み、口全体に行きわたらせるようブクブクうがいします。
尿素と聞くと、体に悪影響はないのか不安になってしまうのですが、万が一飲み込んでしまっても大丈夫だそうです。
その後、測定器から出る細長い筒状の棒を口に加え、しばらく待ちます。(すみません、どれくらい待つか忘れてしまいました)
口から棒を出し、結果を待つという流れです。
私がこの検査をしたとき、尿素溶液でうがいしてから30秒くらいで自分でもわかるような悪臭が漂ってきたのを今でも覚えています。
臭いを気にしたり、人前に立つなどして緊張している時のような口腔内の違和感を感じました。
皆さんにもぜひやっていただきたい検査の一つです。
4.唾液検査
唾液も口臭の発生に大きく関わっています。
少し例え話になるのですが、泥やヘドロで汚れた川を想像してください。
いかにも悪臭が漂っていそうな嫌な川かと思います。
川の流れがなければ、おそらくご想像の通り臭い川でしょう。
しかし、川の流れがあればどうでしょうか?
汚い川でも次から次へと新鮮な水が流れ込んでくれば、臭いもかなり軽減することでしょう。
口腔内も同じことが言えるのです。
多少口腔内に臭いを出す細菌が多くても、新鮮な唾液の分泌能力が高ければカバーすることができるのです。
とこのような偉そうなことを言っていますが、全て主治医から教えていただきました笑
とにかく唾液も重要なのです!
話が長くなりましたが、検査方法を簡単に。
まず、味のないガムと試験管が手渡されます。
ガムを口に入れ、3分間ガムを噛み続けます。
噛んでいる途中で唾液腺より湧いてきた唾液を試験管に吐き出します。
3分後、試験管と噛んでいたガムは回収されます。
その後、採取した唾液の量、色度、沈殿物等を見て、医師が評価してくれると思います。
また、採取した唾液に検査薬を入れ、唾液の緩衝能力というものも測定してくれます。
緩衝能力とは、食事後酸性に傾く口腔内を中性に戻す能力のことで、この能力が高いと虫歯になりにくいのだそうです。
ちなみに、私は唾液の緩衝能力は高いのですが、分泌量が少ないため口臭が発生する可能性が高いと言われました。
これを機に、水の摂取量を増やし、少しでも唾液量を増やそうと努力しています!
5.官能検査
最後は、官能検査。
少し聞きなれない言葉かもしれません。
この検査では、医師が患者の口に鼻を近づけて、客観的に口臭を判断する検査です。
検査の流れをお話しします。
最初は、人と会話するときの距離(40cm)で口から息を吐き出し、臭いを嗅ぎます。
その後、少しづつ距離を近づけていきます。
医師によっては、口の中に鼻を突っ込むくらい嗅いでくれる方もいらっしゃいます!
一通り臭いを嗅ぎ終えると、医師よりフィードバックがあります。
実は個人的にこの官能検査を最も信頼しています。
結局、口臭を感じるのは機械ではなく人間です。
口臭を不安に感じている方が一番悩んでいるのは、「人が自分の臭いをどのように感じているか」だと思います。
どのような臭いがしているかが分かれば、今まで感じていた不安が軽減されるかもしれません。
また、臭いがしないと言われたら、もしかしたら臭いを気にしていたことは杞憂だったんだと安心できる可能性もあります。
ちなみに私の主治医は、臭うときは卵が腐ったにおいがする等、はっきり言ってくれるので、嘘をついていないということが分かり、非常に信用しております。
臭いがしないと言われたときは、飛び上がりそうになるくらい喜んでいます!!!
おすすめの口臭外来は?
長くなりましたが、主な検査は以上です。
病院により検査方法は違うかと思いますが、私の通院している病院ではこのような感じでした。
続いておすすめの口臭外来についてお話しします。
個人的には、前述の官能検査をしてくれる病院かなと思います。
自分は自臭症になってから、人の仕草を非常に気にするようになりました。
鼻をすすられたり、手で鼻を抑えられると自分って臭いのかな?と不安になります。
そういった意味で人間の客観的な診断というものは、とても参考になるし、不安も軽減されると思います。
官能検査があるかどうかは、口臭外来が併設される歯科に電話で問合せていただくのをお勧めいたします。
ちなみに私は、口臭治療の第一人者と言われる医師が在籍する病院がたまたま近くにありましたので、そこへ通っていました。
現在は遠くへ引っ越した関係で、別の病院を発掘して、そこに通院しています。
口臭治療は自由診療
最後になりますが、口臭治療は保険適用外となります。
そのため、保険が適用される比べ費用が高くなるかと思います。
具体的な費用につきましては、病院ごとに異なりますのでご自身で検索していただけますと幸いです。
ご自身のお財布と相談することになるかとは思いますが、口臭外来にはメリットがたくさんあります。
様々な検査を実施し、口臭のプロフェッショナルが検査結果に応じた対策方法を伝授してくれます。
口臭に悩まされている方は、ぜひ一度口臭外来を検討してみてはいかがでしょうか。
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